介護タクシーコラム
介護タクシーはじめました!~AiFiRST開業記~(その3)
みなさまご無沙汰しておりました。アイファーストの相川です。介護タクシー開業コラムもいよいよ最終回、今回は開業後についてお話したいと思います。
介護タクシーはじめました!~AiFiRST開業記~(その1)を読む
介護タクシーはじめました!~AiFiRST開業記~(その2)を読む
研修を終えても不安だったこと
アイラスの研修も無事に全課程を修了し、いよいよ開業の日が迫ってまいりました。これからは全て一人で判断し行動しなければなりません。介護タクシーのドライバーは運転だけしていれば良いわけではなく、様々なシーンで介助が必要になります。開業するにあたりそこが一番の心配事でした。
いくら研修で教わったからとはいえ、全く同じ介助は存在しません。ご利用者様の容体や使用する機材、またはお迎えする場所、お送りする場所など…。それぞれのケースによっては全く違う介助をしなければなりません。私にはこの部分の経験値が絶対的に不足していました。
先輩事業者から現場を学ぶ
そこでアイラスグループのご近所の先輩事業者の方にお願いして、時間のある時は一日同乗させていただいたりしました。さまざまな介助の場面を経験することによって不安も少なくなっていきます。これは本当に貴重な経験でした。このようなことができるのもグループに所属している強みだと思います。
はじめてのお客様
さあ、いよいよ開業です。早速アイラスのコールセンターからお仕事の依頼がありました。車椅子による転院搬送のお仕事です。「よしよし。車椅子の転院搬送は何度か経験しているぞ。」と意気込んでの初仕事でした。
記念すべき開業初日、病院へお迎えに上がります。もちろん車を止める場所は事前に先輩事業者にリサーチ済です。車椅子で病棟へ上がり、ご利用者様を車椅子に乗せてご家族と一緒に病院を出ます。一部始終をご家族に見られていると思うと本当に緊張しました。
無事に車にお乗せして出発です。30分弱の道のりでしたがお付添のご家族様と少しお話をしながら無事に病院に到着。お送り先の病院でも慎重にリフトを操作して車椅子を押し、病院へお送りして搬送完了しました。
依頼の内容はさまざま
最初のお客様を無事にお送りすることができ少し緊張がほぐれてきました。それと同時に、お客様から「ありがとう、助かりました」というお言葉をいただき、本当にうれしく思いました。
その後も様々な搬送をお手伝いさせていただきました。最寄りの羽田空港行きのバス停までの予定が、急遽そのまま羽田空港までお送りさせて頂いたり、ある時は真冬の真夜中の3時頃に電話があって救急車で運ばれた方をご自宅へお送りしたことがありました。その時お客様からは「真夜中に何件も電話を掛けて7件目でやっと繋がった、本当に助かった」と言っていただけました。
お客様からの「ありがとう」を仕事のバロメーターに
この仕事を始めてうれしいのはやはりご利用者の方やご家族様に「ありがとう」と言っていただけることです。本来はこちらがご利用いただき「ありがとうございました」なのですが、反対に多くの方々から「ありがとう」をいただいています。
「ありがとう」を言っていただけると、自分の仕事が少しでもお役に立てているのかなと実感できますし、一度お乗せした方から再度ご依頼があると前回のご乗車を評価して頂けたんだな、とうれしい気持ちになります。
日々是勉強の気持ちを忘れずに
私が所属しているアイラスでは毎月地域会議を開催して、同じ多摩地区の事業者が集まりミニ勉強会や各種法令の変更、病院の駐車に関する注意点、お客様の搬送に関する勉強を行っています。
また、開業後5か月が経過した頃にフォローアップ研修も開催され、様々な分野についての研修が行われます。この研修では開業時期が同じ事業者が集まるので、課題や悩みの内容も似ています。また色々な地域から集まるので刺激にもなり、勉強になります。
おかげさまで沢山の方々に支えられて、今日まで介護タクシーというお仕事を続けさせていただいております。これからも、ご乗車頂く沢山の方々に「ありがとう」と言って頂けるよう、常に勉強を行い皆様のお役に立てるよう頑張ります。
3回にわたる介護タクシー開業コラム、お読みいただきありがとうございました。少しでも皆様に介護タクシーの仕事を知っていただき、身近に感じていただけたら幸いです。今後ともアイファーストをよろしくお願いします。