介護タクシーコラム
介護タクシーめぐり的 沖縄観光のススメvol.3☆本島・中部編☆
沖縄本島の中部とは、うるま市・沖縄市・読谷村・嘉手納町・北谷町・北中城村・中城村・西原町・宜野湾市・浦添市にかけて10市町村、64万人余の人々が行き交うエリアを指します。
各市町村のイメージをキーワードにすると、闘牛、エイサー、紅イモ、極東最大基地、観覧車、サトウキビ、護佐丸、琉球大学、普天間基地、てだこの街、といったところでしょうか。
そんな特色以外にも、車いすでの沖縄観光を楽しめるバリアフリー施設や体験がいくつかありますので、介護タクシーめぐりの視点で中部エリアから厳選したTOP5をご紹介します。
うるま市石川「ビオスの丘」
亜熱帯の植物と力持ちで愛くるしい瞳の水牛が来場客を和ませるビオスの丘は、動植物との共生を楽しく学べる人気テーマパークの1つです。
介護タクシーめぐり的おすすめ体験は、車いすのまま乗船できる湖水鑑賞船でのジャングルクルーズです。
湖上から鑑賞できる琉球古典舞踊のしなやかな指さばきが静けさ漂う湖面と相まって、不思議な空気に包み込まれる感覚がとても心地よいです。
小粋に冗談をはさむガイドさんのおしゃべりは、乗船客の緊張を和らげてくれます。また、園内に咲く花々や亜熱帯植物の豆知識も分かりやすく伝えてくれるので、沖縄観光の充実度を上げてくれること間違いなしです。
車いすユーザー2名以上での乗船を希望の場合、最前列座席を車いす専用席に変える作業が伴いますので、事前予約を申し込む方がスムーズに乗船できるのでおすすめです。
Check Point
湖水鑑賞舟は毎時00分・30分間隔で運行しています。
ほかにも、目の前にひょっこり現れる放し飼いのニワトリや、つぶらな瞳がかわいい島ヤギ、ブヒブヒ鳴き声のあぐー豚に触れ合えることもビオスの丘ならではの体験ですね。
うるま市宮城島「ぬちまーす観光製塩ファクトリー&果報バンタ」
沖縄県うるま市にある海中道路は沖縄本島と平安座島を結ぶ県道です。全長4.75㎞の海中道路からさらに進むと、標高100mの宮城島高台に命(ぬち)の塩(まーす)を創り続けるバリアフリーなぬちまーす工場観光製塩ファクトリーがあります。
工場までの道のりは、右手に美しいコバルトブルーの海が延々と続き、観光気分が次第に高まっていきます。
介護タクシーめぐり的おすすめ体験は、手のひらでポッと温かくなるぬちまーすの恵みと、同敷地内にあるパワースポット果報バンタからの絶景オーシャンビューです。「バンタ」とは、沖縄の方言で「崖」を意味しています。
車いすガイドに慣れていて基礎体力に申し分のない男性なら、果報バンタの絶景ポイントまで問題なくサポートできるでしょう。
Check Point
果報バンタまでの経路には、斜度20度ほどのアスファルトの坂道と、砂利道のバリアがあります。
身体に鞭を打ってでも・・・(笑)果報バンタの美しい絶景ビューはぜひ目に焼き付けて、シャッターで切り撮るべきです!
Check Point
9:40~16:40の間で、00分・20分・40分にガイドによる無料工場見学があります。
宮城島太平洋沖からくみ上げた海水を空中で温風吹き付けする世界初の製塩法によって、ミネラルをたっぷり含んだ粉雪状の塩には、作り手の情熱を感じさせる暖かさがあります。
工場1階にはぬちまーすを使った化粧品や調味料が充実しているほか、2階のカフェテラスではミネラル豊富なぬちまーすを使った沖縄そば、カレー、ソフトクリームを頂けます。個人的にはソフトクリームの程よい塩味がおすすめです。
沖縄市「東南植物楽園」
約1,300種・5万株以上の亜熱帯植物とカピバラやヨナグニウマとのふれあいが楽しい東南植物楽園は、水上楽園と植物園の2エリアに分かれており、インスタ映えと心の安らぎが同時に得られるお得な観光スポットです。
介護タクシーめぐり的おすすめ体験は、亜熱帯植物の魅力をさらに引き立てる南国イルミネーションのきらびやかな夜景と、インスタ映えに最適な植物園での写真撮影です。
2019年に日本夜景遺産に認定、2020年にはイルミネーションアワードで全国7位を獲得した東南植物楽園の水上楽園のイルミネーションは、「圧巻・華美・恍惚」で表現されていて、とても美しいです。
昼間の植物園では、天空に向かって勇ましくそり立つユスラヤシの群生が圧巻で、思わず写真を撮りたくなる衝動に駆られてしまいます。
また、土日祝日限定で開催される人気のバードパフォーマンスショーでは、色彩豊かなオウムやインコが園内を優雅に飛び回り、園内スタッフとのコラボ演舞を披露してくれます。
嘉手納町「道の駅かでな」
東アジア最大の軍事基地で知られる、嘉手納航空基地を眼下に見下ろせる展望台が人気のかでな道の駅は、2021年12月OPENに向けて改修工事が進められています。
介護タクシーめぐり的おすすめ体験は、旧施設よりも基地側に35mせり出す展望台から見る戦闘機・輸送機の離発着です。(※軍事機のフライトスケジュールは公表されていません)
基地反対を叫ぶ県民と、基地があることで観光経済と国防を成り立たせているジレンマが、嘉手納基地の滑走路に刻みこまれています。
飛行機好きのカメラ小僧にはたまらない撮影スポットですが、轟音と隣り合わせの事件事故に悩まされている嘉手納町民と沖縄県民に少しだけ思いを馳せてみてください。
同施設内には嘉手納町の成り立ちと戦後の歴史がわかる資料館ほかに、自衛隊と米軍関連グッズがラインナップされているお土産コーナーも魅力です。
北谷町「デポアイランド」
欧州・欧米・南国の文化と沖縄独自の歴史がちゃんぷる~(ミックス)された店舗が立ち並ぶデポアイランドは、若者と外国人で活気あふれる人気の観光スポットです。
介護タクシーめぐり的おすすめ体験は、迷路のように入り組んだデポアイランドエリアでのお買い物とインスタ映え狙いの写真撮影です(笑)
デポアイランド内は所どころにゴツゴツとした路面や段差がありますが、車いす介助に慣れていない人でも、そこまでストレスを感じずに移動介助できます。また、夜間にライトアップされる幻想的な雰囲気も見逃せません。
デポアイランド内にはベッセルホテルカンパーナ沖縄があり、近くには ビーチタワー沖縄とヒルトン沖縄北谷の宿泊ホテルがありますので、散歩がてらにお出かけするのもおすすめです。各施設のバリアフリー状況は、ホームページのよくある質問(FAQ)にて確認できます。
撮影の構図や視点にこだわるほどに、デポアイランドの魅力がどんどん引き出されるので、写真好きの方にはたまらないスポットです。
他にも、沖縄の芸術家・名嘉睦念さんがデザインした独特な外観のボクネン美術館、オシャレな島ぞうりを作れるお店や雑貨屋さんも充実しているので、お買い物も楽しめます。
まとめ
沖縄本島・中部は沖縄観光を充実させる植物園に美しい海から生まれた塩と、異文化が息づいている町並みに溢れています。
そして、国防の7割を背負わされた沖縄と米軍の共生を学べる「基地」がすぐそこにあります。
沖縄観光を充実させるためにぜひ参考にしてみてください。
介護タクシーめぐり的 沖縄観光のススメvol.4☆本島・南部編☆ を読む