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介護タクシーコラム

専用メーターで利用者に分かりやすく

タクシー

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介護タクシーの利用料金は分かりづらい。なぜなら、一般タクシーのようにメーターに表示される料金を支払うだけでなく、介助料金、資機材利用料など運賃以外にかかる項目が多いからです。二葉計器が開発した「R9-6」は、利用料金の分かりづらさを解消するために作られた介護タクシー対応版タクシーメーターです。今回は二葉計器東京支店におじゃまして、R9-6の機能について取材してきました。

7つの介護タクシー専用料金を設定できる

二葉計器はタクシーメーターの製造販売会社で、全国にネットワークがあるメーカーです。メーターが正常に作動しているかを点検する設備も整っています。これまでは介護タクシーにも一般のタクシー用メーターを販売していたのですが、事業者の要望をリサーチして、2017年3月に介護タクシー対応のR9-6をリリースしました。

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東京支店
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メーター点検設備

R9-6の特徴

取締役第二営業部長の保田さん、第二営業部営業一課の太田さんにメーターの説明をしていただきました。おもな特徴は以下の4つです。

  1. 7つの介護タクシー専用料金ボタンを搭載
  2. 大型フルカラー、フルタッチパネルで見やすい
  3. 介護タクシー専用料金の金額入力ができる
  4. 薄型でコンパクト、取り付けカンタン

7つの介護タクシー専用料金ボタンというのは、介助料金4種(基本介助、室内介助、階段介助、その他介助)機材料金3種(ストレッチャー、リクライニング、その他機材)の7種で、利用内容に応じて1,000円、100円単位で料金が入力できます。

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明細が印字されるので安心です

入力した金額と運賃が合算されてメーターに表示され、支払金額が一目で分かるようになっています。領収証には明細が印字されるのでどの項目にいくらお金がかかったのかが分かります。利用者は手書きの明細書をもらうよりも安心できると思います。

合計ボタンをタッチすると料金表示が大きく見やすく表示される

今回これは良い機能だと思ったのが合計画面時の料金表示でした。支払後に合計ボタンをタッチすると料金表示が通常の2倍近い大きさの表示に変わります。介護タクシーは車内が広く一般タクシーよりもメーターが遠くにあることが多いので、この表示方法は利用者にとってもうれしい機能だと思います。もっと大きくても良いくらいです。

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合計画面の料金表示

精算時間の短縮と介護タクシー事業者のダンピング抑制につながる

利用者にとっても事業者にとっても料金計算に時間がかかることは効率的ではありません。また計算間違いや根拠のない値引き、ダンピングを防止するには、予め設定された料金を入力するやり方が明朗です。事業者も業務日報を効率良く作成できるようになります。介護タクシー専用料金を一緒に計算して表示するR9-6は、利用者と事業者の両方にメリットがあるタクシーメーターです。

介護タクシー事業者団体の監修で改良を繰り返している

二葉計器は介護タクシー用のメーターを開発するにあたって介護タクシーの事業者団体、一般社団法人日本福祉医療輸送機構 JWMTO(ジェウント)から事業者の意見を取り入れ、利用者に分かりやすく事業者が使いやすいタクシーメーターを発売しました。

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営業担当の太田さん

発売後もジェウントの監修で改良を繰り返しています。営業担当者が定期的にミーティングに参加して、事業者の生の声を聞いているそうです。まだまだ進化し続けているということですね・・・スゴイです。


介護タクシーを利用したい人がもっと気軽に利用できるように、料金を分かりやすくすることはとても大切なことです。一般タクシーは行き先によっておおよその運賃が何となく分かるものです。介護タクシーはそれが分かりにくい。みんなのお出かけを支える交通機関として、利用者がより使いやすくなるように。行政を巻き込んで業界全体でできることを考えていく必要がありそうです。

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二葉計器株式会社

タクシーメーターの専業メーカー。デジタルタコグラフやドライブレコーダーなど、タクシー業務関連機器の製造販売も行なっている。全国に販売・サービスネットワークを持つ。

二葉計器株式会社 ホームぺージ

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