ドライバーインタビュー
前かけ福祉タクシー 平川さん
白い前かけが目印♪屋号もその名の通り「前かけ福祉タクシー」にやって来ました!可愛らしいラッピングを施した車両が特徴の介護タクシーです。今回はケアドライバーの平川さんにお話を伺いました。
目 次
移動が困難な人たちの手助けになりたい
やっとこの車に会うことができました。幼稚園バスみたいで可愛いですね!
目立つのでご高齢の方にも好評です。デザインしてくれたのは福岡市東区の小学生です。この車で高齢者や障害のある方など、お一人で外出することが困難な方のお手伝いができればと思っています。
屋号の「前かけ」はどうやって決めたのですか?
大きい病院や施設などで、お客様に見つけてもらいやすいように、何か工夫ができないかなと思い、スタッフ全員が「前かけ」を着用するようにしたんです。男女や季節を問わずだれでも着用できて、お客様との会話のきっかけにもなるので、うちのトレードマークにしています。
福岡市外のお迎えもよろこんで伺います
案内パンフレットにも「わたしの前かけが目印です」とイラストが描かれてますよね。たしかに他の介護タクシーでは見たことがないです。
混み合った場所でも「目立つ車・目立つ人」であれば、お客様も私たちを見つけやすいんです。前かけを目印にしているのは、私たちのセールスポイントのひとつですね。
その他にセールスポイントはありますか?
糟屋郡、古賀市、福津市、宗像市、飯塚市、田川市、嘉麻市など、福岡市外のお迎えにも対応しているところです。福岡市内で市外へのお迎えに対応している介護タクシーは少ないようで…。あとは移送器材として車いす、リクライニング車いす、フルリクライニング車いす、ストレッチャーと豊富なラインナップで細かく対応できるところです。
お客様専用ページで移送の様子をレポート
お客様はどのような方が多いのですか?
転院、退院、通院が中心で、あとは日常のお出かけや貸切でのレジャーですね。DVDを借りに行ったり、市内の植物園や博物館に行くなど、気軽に使っていただいてます。依頼のほとんどが電話なのですが、全体の1割程度はオンラインで予約が入ります。
オンラインの予約はどこから入ってくるのでしょうか?
福岡に住む親御さんと離れて暮らしているご家族からです。みなさん利用するご家族の様子が気になるだろうと思い、インターネット上にお客様専用のページを作成して、移送中の写真や動画、医師や看護師、ヘルパーなど専門職からのコメントなどをアップしています。
それはすごい!医師など専門職の方にも協力してもらっているんですね。
遠方からの依頼であることなど、事情を話すとみなさん快く対応してくれます。メールで送るのではなく、Webページを作成するので、過去の移送の様子を遡って見ることができて、お客様にとても喜ばれています。
2023.06.19追記:現在お客様専用ページ作成サービスは終了しています。
付き添いだけでなく日常生活のお手伝いも
専用ページを作るというサービスは初めてです。発想が素晴らしいですね。他にどんなサービスがあるのでしょうか?
これはメニューとして取り扱っていることではないのですが、以前、長距離転院のお客様のご自宅へ迎えに行った際、部屋の片付けや庭の草むしりを手伝ったことがあります。その後1泊2日の転院搬送に出発しました。場所は遠くなってしまいましたが、今でもそのお客様とは連絡を取っています。
生活サポートのようなサービスですね。
はい。時間のかかる作業であれば料金をいただきますが、簡単な作業であれば無料で対応しています。先ほどお話ししたお客様専用ページについても、無料で提供しています。
日日是好日(にちにちこれこうじつ)
サービスが良すぎなくらいですね(笑)最後に平川さんの好きな言葉と、利用を検討されている方へメッセージをお願いします。
好きな言葉は「日日是好日」です。毎日が無事でよい日であるように、そう願って日々営業しています。通院や転院対応はもちろん、結婚式に出席したい、植物園を散策したい、遠方にある生まれ育った故郷を見に行きたい…など。どんなことでもお気軽にご相談ください。
前かけ福祉タクシーのスタートは2020年2月、コロナ禍の始まりでした。平川さんは「コロナ前を知らないので、比較ができない」と話していましたが、それ故に苦労も多かったのではないでしょうか。現在は独自のサービスで着実に信頼を築いています。
いまはキャラバン1台での営業ですが、2号車の登場はそれほど遠い話ではなさそうです。これからが楽しみです!