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ドライバーインタビュー

福祉トランスファーまめキャブ 荒井さん

埼玉県 草加市

まめキャブ 荒井さん

平日午前中の銀座は、タクシーや営業車、ビジネスマンが多く少し慌ただしい雰囲気です。今回は埼玉県草加市からお仕事で銀座までやってきた、福祉トランスファーまめキャブの代表 荒井さんにお話を伺いました。

お客様に優しく接する介護タクシー

銀座並木通りで待機するまめキャブ号

荒井さんとはこれまで何度かお会いしていますが、開業の経緯など伺ったことはありませんでしたね。改めてお聞かせいただけますか?

そうでしたね。開業前は20年間、医療機器メーカーの営業をやっていました。退職を決めた当初は飲食店を開業するつもりで開業直前まで準備を進めていたんです。ですがその後、飲食店の開業をやめて介護タクシーを開業することに方向転換しました。

飲食店より介護タクシーの方が前職との関連性があったのでは?

その通りです(笑)。僕は食べることが好きで、飲食業をやってみたいと思っていたんです。学生時代「医・食・住」にかかわる仕事がしたくて医療機器メーカーへの就職を決めました。医療にかかわる仕事を長年勤め上げたので、次はいよいよ飲食だと。

ただ、個人で飲食店を経営するのは大変だという兄弟からのアドバイスと、当時新聞広告で気になっていた介護タクシーという仕事について、おばあちゃん子だった僕に「お年寄りに優しく接することができるあなたに向いている仕事だと思う」という家内からの助言もあって、介護タクシーの開業を決めました。

これまでの経験を活かして「まめまめしい」お世話を

まめキャブ号側面

まめキャブの特徴はどんなところですか?

屋号の通り、まめなお世話ができるところです。まめキャブという名前から、小さいというイメージを持つお客様がいらっしゃって「あら、小さい人ではないんですね」なんて言われることがありますが「まめまめしい」の「まめ」なんです。

まめキャブロゴマーク
「まめ」をモチーフにしたロゴマーク
オリジナルの車いすステッカー
車いすのオリジナルステッカー

そうでした!「まめな気配り!まめな目配り!まめな思いやり!」でしたね。具体的にはどのようなところで「まめまめしい」のでしょうか?

前職の経験など、これまで僕が経験してきたことを最大限に活用してご案内することです。例えばお客様から「今日初めてMRI検査するから不安だ…」と、いうお話があれば、前職の経験を活かして、どのような検査なのかをお話して、少しでも不安が和らぐようにしています。

また、お客様が旅行先や飲食店の情報をお探しの時も、サラリーマン時代の経験を活かしてご案内しています。経験と知識を活用することで、まめなお世話ができていると思っています。

ご利用料金以上の価値を実感していただけるように

まめキャブ号(エスクァイア)

まめキャブのお客様はどのような方が多いのでしょうか?

通常、介護タクシーは車いすの方の通院利用がメインで、ストレッチャー利用の方が10%くらいだと思います。コロナ禍で少なくなりましたが、僕のところは旅行や買い物、食事など、お出かけ利用が多いのが特徴です。快適にお出かけを楽しんでもらいたいので、車も乗用タイプのエスクァイアを使っています。

そういえば車内にほとんど物がなくてすっきりしていますね。あとシートカバーやクッションも…細かなところに気を配られていますね。

車内はいつも整理整頓されて清潔に、TPOに応じた服装・接遇、そして使用する機材はより使い心地の良いものを揃えるようにしています。快適に移動できる乗用タイプの特性を十分に活かした運転とハイヤーのような接遇で、ご利用料金以上の価値を感じていただけるよう心がけています。

エスクァイア車内

スッキリと整理整頓された車内

丁寧な対応と親しみのある会話でお客様との距離を縮める

お客様とのエピソードで印象に残っていることを教えてください。

先ほど機材はより使いやすいものを揃えるようにしているとお話ししましたが、開業して最初のリピーターのお客様が、まめキャブで使用しているリクライニング車いすをとても気に入ってくれまして。ご自分で同じものを購入されたと聞いた時は驚いたと同時に嬉しかったですね。いま思えば僕にリピートしてくれたのではなく、リクライニング車いすにリピートしていたのかも知れません(笑)

荒井さん取材写真

会話の引き出しが豊富な荒井さん

それはスゴイ!よほど使い心地が良かったのですね。

あともう一つ、90代の女性お二人とそれぞれの娘さんお一人ずつ、4名を新潟まで2泊3日でお墓参りにお連れした時のことは印象に残っています。宿も食事もご一緒させていただいて、食後のカラオケまで誘っていただきました。僕のことを孫のように慕ってくれて「また行きたいね」と言われたのがとても嬉しかったです。

介護タクシーのドライバーは、お客様と旅行や買物、食事に同行することもあるので、気配りや対応はもちろんのこと、食事のマナーなど気を配ることがたくさんあります。丁寧な対応と親しみのある会話でお客様のニーズを引き出すことの大切さを日々感じています。

介護タクシーは究極のサービス業

まめキャブ号背面

福祉トランスファーまめキャブの利用を検討されている方へメッセージをお願いします。

私は介護タクシーの仕事は「究極のサービス業」だと思っています。運転と介助の技術、医療と介護の知識、接遇マナー…すべてにおいて高いスキルが必要です。福祉トランスファーまめキャブは、お客様により高い満足を実感していただけるサービスを目指しています。皆様のご利用をお待ちしております。

最後に荒井さんの好きなもの、好きな言葉を教えてください。

突然ですね(笑)…。好きな言葉は「医食同源」です。美味しいものを食べて健康でいることが一番です。あと好きなものは焼肉、メロン…という答えでいいんですかね?あとは吹奏楽、トロンボーンです。トロンボーンは小学生の時からずっとやっていて、今でも楽団で活動しています。

今日はお時間いただき、ありがとうございました。帰りもお気をつけて。


荒井さんは話題が豊富な方で、あっという間に感じたインタビューも、終わってみれば1時間以上経っていました。お話の中で「介護タクシーは究極のサービス業」という荒井さんの言葉がとても印象に残りました。お客様をもてなすためのスキルと心構え。それが利用者である私たちへの接し方にあらわれているのですね。

福祉トランスファーまめキャブ 代表の荒井さん

福祉トランスファーまめキャブ

代表 荒井 利行
1968年新潟市生まれ。医療機器メーカーの営業職を経て、2010年に福祉トランスファーまめキャブを開業。介護タクシーを究極のサービス業と捉え、高い顧客満足を目指して営業している。一般社団法人福祉移送ネットワークアイラス副理事長、一般社団法人日本福祉医療輸送機構(JWMTO)理事。現役トロンボーン奏者として演奏活動も行っている。

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