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ドライバーインタビュー

介護タクシー會津 山口さん

福島県 会津若松氏

介護タクシー會津の山口さん

会津若松市にやって来ました!寒いです…。今回はここ会津若松市で親子2代で営業している介護タクシー會津のケアドライバー、山口友淳さんにお話を伺いました。会津若松市の介護タクシー事情など、地域の特長も教えていただきました。

家業の介護タクシーを継ぐために

会津若松駅

山口さんがケアドライバーになられたきっかけは、ご実家がすでに介護タクシーをされていたからですよね?

病院救急車や介護施設のドライバーをしていた父が独立して介護タクシーをしていました。僕は35歳まで飲食業界で接客業をしていたのですが、父の仕事が忙しくなり始めた頃、やってみないかという誘いがあって、実家に戻りケアドライバーを始めることにしました。

会津若松駅構内の介護タクシー會津

駅まで迎えに来てもらいました

そうだったのですね。じゃあケアドライバー歴は10年くらいになるのですね。

いやぁ、介護タクシーを始めてから、社長(父)とうまくいかなくなって、一度現場を離れているんです。当時は介護タクシーの営業もよく分かってなくて、父に言われるまま仕事をするだけで売上もあまり上がらず、結局また東京でしばらく別の仕事をしていました。

営業スキルを身に付けて介護タクシーへ復帰

介護タクシー會津のレジアスエース

でもまた戻ってこられて今があるわけですよね。どんな経緯があったのですか?

看護師として長年病院に勤務していた母が定年前に退職することになり、父の仕事をまた手伝って欲しい、と言われたことがきっかけですね。あらためてケアドライバーとして仕事を始めたのですが、前回と大きく違ったのは、自分が営業に貪欲になったことです。

現場を離れていた時の仕事の影響でしょうか。

はい。複数店舗を展開しているサービス業で運営管理の仕事をしていたのですが、それがとても良い経験になりました。前回は父の言われるまま仕事をしていたのですが、今回は自分でチラシを作って病院や介護施設に飛び込み営業するなど、考え方と動きが変わりました。

若さと熱意をアピール

レジアスエースの車内

介護タクシー會津のセールスポイントを教えてください。

年中無休、緊急時の24時間対応、看護師常駐、ドライバー3名3台体制という点ですね。会津若松市内の介護タクシーは夜間対応している事業者は意外に少ないので、困ったときにご連絡いただくことが多いです。あとは自分の若さと熱意ですね。

若さと熱意、山口さんのことですね。

熱心に営業回りを続けているうちに「介護タクシー會津に若いお兄ちゃんが入ったよ」と病院ソーシャルさんやケアマネさんに広がって、声をかけてもらうことが多くなりました。全介助が必要なお客様からは「若い人だと安心してお願いできる。高齢のドライバーさんだと心配で…」とおっしゃっていただき、有難いことに重宝していただいてます。

予約に応えられるようお客様と一緒にスケジュールを調整する

後部座席にひじ掛けとクッション

山口さんはとても気さくな感じでお話も上手い。きっと人気があるのでしょうね。

いえいえ、同業者に高齢の方が多い分、無理を言いやすいのかも知れません(笑)だから若いと言われる今のうちに、リピーターさんを増やしていきたいと思っています。

介護タクシー會津のお客様はどのような方が多いのでしょうか?

いちばんは医療ソーシャルワーカーさんで、その次は介護家族、僕らの世代ですね。あとは施設のケアマネさん、病棟の看護師さんからの依頼もあります。通院利用や転院搬送が多いですね。予約はできる限る受けたいのですが、現状は90%程度の予約カバー率です。

雪が積もる会津若松

市街地を離れると一面の雪景色

全国どこでも同じですが、予約が集中する時間はどうしても受けきれないですよね。

そうなんです。だから僕はできる限りお客様と相談して、スケジュールを調整しています。「30分ずらしてもらえれば迎えに行けるよ」「もし明日の通院で良ければ明日にしようよ」という相談をすると、意外に調整可能だったりするんです。だから言われた時間で簡単に〇✕をつけるのではなく、話をすることはすごく大事だなと思っています。

そうすると今度はリピーターのお客様から「明日の午前は大丈夫?ダメなら午後でも明日でもいいよ」という感じで最初から時間調整をしてくれて、お互いに無理なく予定を組めるようになるんです。

移送距離は片道5km以内、その分件数も多い

レジアスエースの背面リフト

たしかにお客様が「この日、この時間に」と言っていても実際日時の変更が可能な場合もありますよね…。

どうしても対応できない時はお付き合いのある同業者にお願いしています。「帰りは僕が迎えに行くから」と話すとほとんどのお客様が納得してくれます。本当にありがたいです。

会津若松は市内の主要な病院は3つあって、住宅街からの通院など1回の移送はだいたい片道5km以内です。迎えに行くまで20~30分待ってくださいとお願いすると「そんなに待てない」と言われることが多いんです。僕もそうですけど会津若松の人はせっかちなんです。なので時間をうまく調整しないと、依頼件数に対応しきれなくなってしまうんです。

時間に余裕をもってお迎えに行くことが難しいのですね

もちろん、お待たせしないように無理なスケジュールは組みませんが、営業所から車で20分程度のご自宅へのお迎えでも「わざわざ遠くから申し訳ないね」と言われます。みなさん近くの介護タクシーに予約を断られてうちに連絡されるからです。

ホームページで集客を強化

リアウインドウのQRコード

予約をできるだけ断らないということ以外に、営業で気を配っていることはありますか?

クリーンな車内環境を保つことと、常にお客様とのコミュニケーションを大切にするということですね。あとはホームページを使った集客に力を入れています。父が一人で営業していた時は電話帳に掲載していたくらいでホームページもなかったので。おかげさまでネットを見てご予約いただく方も多くなりました。

会津で一番の介護タクシーになりたい

現在はドライバー3名、車両3台、看護師3名という体制ですが、今後拡大していく予定はありますか?

そうですね。今のところ台数を増やすということは考えていないのですが、需要があれば検討したいと思っています。負けず嫌いな性格なので、若さを売りにできるうちに頑張って、会津で一番の介護タクシーになりたいと思っています。

今日は有難うございました。最後に利用を検討されている方へひとことお願いします。

介護タクシー會津は一期一会を大切に、日常生活での移動をお手伝いしています。お客様やご家族からいただくお礼の言葉が日々の励みになっています。階段介助や全介助、全力でサポートしていますので、ぜひご利用ください!


山口さんは親しみやすく気さくな方で、お話しているとその人柄がよく伝わってきました。明るく元気なだけでなく、介護タクシー會津をここまでの事業所にしたのは自分だというプライドも感じました。親から子へ…地域の移動を支える介護タクシーを、これからも末永く続けて欲しいです。頑張ってください!

會津介護タクシーの山口友淳さん

介護タクシー會津

ケアドライバー 山口 友淳
1976年福島県会津若松市出身。飲食業界で接客業を経験後、35歳で介護タクシードライバーに転職。気さくで元気よく、明るい性格がお客様に支持されている。好きな言葉は「義に死すとも不義に生きず」

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