介護タクシーコラム
☆厳選おすすめ☆介護タクシーめぐりがバリアフリー魂で沖縄そば店をご案内します
ゆるりと流れる沖縄時間…。青い海や美しい自然。沖縄の文化、観光スポットに魅せられた観光客が、まず最初に食べたいと思うのが沖縄そばではないでしょうか。
目 次
沖縄そばとは?
沖縄そばのルーツは、1902年(明治32年)に宮崎県出身の福永義一さんが清国人の料理人を招いて開発した、醬油ベースの「唐人そば」だと言われています。
現在、沖縄そば屋は沖縄県内に300店舗以上あり、かつお節・豚骨・魚介の出汁をベースに独自のアレンジを加えたスープで、それぞれお店の「味」を打ち出しています。
今回の記事では、沖縄本島を駆け回る介護タクシードライバーが自信をもって車いすユーザーにおすすめできる、美味しい沖縄そば屋をご紹介します。
沖縄本島を北部・中部・南部のエリアに分けて、各エリアから厳選した1店舗を選びました。
おすすめ店舗の選定は次の3点を基準にしています。
- 入店~食事まで介助者と車いすユーザーがストレスフリー
- 店舗と地域に歴史(ストーリー)がある
- 介護タクシーめぐり独自のバリアフリー視点と舌
沖縄本島北部おすすめ「きしもと食堂 八重岳店」
きしもと食堂八重岳店は、本部町営市場近くのきしもと食堂本店から車で約5分程の所にある姉妹店です。
沖縄そばの町を高らかに宣言している本部町にはそば街道(県道84号線)をメインストリートに77店舗もの沖縄そば店が軒を連ねていて、八重岳店もそば街道沿いにあります。
店舗入り口には2cm弱の段差があるだけなので、電動車いすや脊髄損傷の車いすユーザーにとっては難しくない高さです。介助者のサポートがあれば、さらに快適に入店できるでしょう。
110年木灰で練り込んだ自家製麺とカツオ出汁が自慢
ガジュマルの木を燃やしてできた灰の上澄み液で練り込まれた自家製麺は、うどんのような中太麺にしっかりコシがあって噛み応えがあります。
鰹独特の風味に醤油をブレンドしたスープとよく絡み、そばをすする醍醐味は格別です!
じゅーしーご飯は少し甘みがありますが、きしもとそばと合わせると甘みがやわらぎ、さらに食がすすみます。
そばは「特大・大・小」の3種類。ダイエット中でカロリーが気になる方や、小腹を満たしたい方は小サイズで十分なボリュームです。
広々とした店内はカウンター席とテーブル席がバランスよく配置されているので、車いす通行もストレスなく行えます。
トイレは健常者向けの設計となっているので、車いすユーザーの利用は厳しいです。
店舗真裏の集落向け(伊野波坂)に車を走らせると、手すり付きの公衆トイレがあるので、そちらを利用された方がよいでしょう。
きしもとそば八重岳店周辺の観光イベント情報
八重岳店から県道84号線を挟んで斜め向かいに、日本一早い桜祭りが行われる八重岳の入口があります。
時期を合わせれば、桜鑑賞ときしもとそばを同時に楽しむことができます。
「ひとあしお咲きに」がキャッチフレーズの八重岳桜まつりは、毎年1月15日~31日までの2週間行われます。
桃色のつぼみや花びらの美しさが際立つ沖縄のカンヒザクラをぜひご覧ください!
また、八重岳店から車でおよそ15分圏内に美ら海水族館もあります。
沖縄本島中部おすすめ「みよ家」
那覇空港から車で北上することおよそ45分。嘉手納町・嘉手納ロータリー内に位置するみよ家は、店舗入り口から店内にかけてほぼフラットなバリアフリー構造が印象的です。
しかも、手すり付き(右側のみ)で車いす転回も楽なトイレが店舗内に完備されているので、車いすユーザーと介助者に優しい配慮が伺えます。
広々とした店内は、テーブル席・カウンター席・座敷が設けられており、車いすでの移動も快適です。
あっさりうま味の沖縄そばは化学調味料一切なし
北海道産羅臼昆布と枕崎産かつお節を使ったこだわりスープは透き通った黄金色で、カロリーを気にする人にも優しいあっさり味となっています。
沖縄そば豆知識
「沖縄そば」とは豚の三枚肉(皮・脂身・赤身)をのせたそばで、「ソーキそば」とは骨付きばら肉(スペアリブ)をのせたそばを指します。
秘伝の出汁!沖縄そばのルーツ・唐人そばも見逃せない
記事冒頭でも触れた唐人そばは、沖縄そばのルーツと言われています。醤油ベースのスープにモチモチちぢれ麺が特徴で、みよ家でも唐人そばがいただけます。
実は、唐人そばを再現できる料理人は沖縄県内でも限られています。その理由は、沖縄そばの発展と継承に賛同した有志メンバーだけの秘伝レシピだからです。
醤油ラーメンのような舌触りに、今までになかった「そば」のうま味が味わえます。
沖縄そばと唐人そばの違いを食べ比べてみても面白いかもしれませんね。
みよ家周辺の観光イベント情報
みよ家が位置する嘉手納町には、東アジア最大の軍事拠点・嘉手納航空基地があります。ここ数年は開催されていませんが、東京ドーム420個をおさめる広大な基地で一般人にも開放するフェスティバルが9月に行われます。
道の駅かでなの展望台から目の当たりにするB-29軍事機や戦闘機の離発着は、不平等を強いられ続ける沖縄県民の葛藤と国防の意義を象徴しているかのようです。
また、道の駅かでな1階では、米軍や自衛隊などの基地に関連したグッズも数多く販売していて、3階には嘉手納町の成り立ちと文化・歴史が学べる学習展示室も完備されています。
轟音と興奮と安全の葛藤にゆれる沖縄県民のリアルを、ぜひ現場で体感してください。
沖縄本島南部おすすめ「えいぶん(EIBUN)」
岩手県出身のそばじょーぐー(そば大好き)が沖縄本島・離島の沖縄そば店を食べ歩き、県内有名店舗で修業を積んで2016年にOPENしたカフェスタイルの沖縄そば屋です。
那覇市・壺屋やちむん通りから徒歩5分圏内の路地にある「えいぶん」は店主の名前を店名としていて、県民が慣れ親しんでいる沖縄そばと独創的な創作沖縄そばで来客をもてなしています。
店舗入り口の引き戸周辺には目立った段差もなく、横幅650mmの車いす通行も可能です。
店内はカウンター席とテーブル席が設けられていますが、脊髄損傷やスタンダード車いすユーザーには、カウンター席のほうが目線の下に器を置けるのでおすすめです。
トイレは健常者向け設計なので、店舗近くの「のうれんプラザ」にある車いすトイレを借りた方がよさそうです。
カフェと食堂を融合させた創作沖縄そばにワクワク
8時間煮込んだ豚骨とかつお節の一番だしをブレンドしたスープは、おばぁの沖縄そばに慣れ親しんだ県民の舌も唸らせる美味さです。
おすすめNo.1の全部のせには、炙りソーキと軟骨ソーキとまかない豚肉が贅沢にトッピングされています。
他にも食欲を刺激する特製冷やしジュレだれぶっかけそばや牛もやしそばなどメニューが豊富!よもぎを練り込んだフーチバー麺へのカスタマイズや卓上の味変アイテム(沖縄そばこしょう・ゴーマーグワァー酢)で、自分だけの飽きのこないそばへアレンジできます。
沖縄そば・えいぶん周辺の観光イベント情報
奇跡の1マイルと言われている国際通りの戦後復興には、壺屋の職人たちが魂を込めて創り出した焼き物(やちむん)が大きく関わっています。
水や味噌を保存していた荒焼(アラヤチ)や、彩りが美しい食器・急須が庶民に普及したからこそ、日常生活に潤いが生まれ沖縄県民は立ち上がれたのです。
壺屋やちむん通りには戦後からの復興と観光立県沖縄の熱い思いが熱く息づいています。
琉球石灰岩が敷き詰められた通路は比較的段差が少なく、入り口に簡易的なスロープが設けられている店舗もありますので、やちむんのシーサーや食器などのお買い物をぜひ楽しんでみてください。
介護タクシーを利用するメリット
ここで「介護タクシーってどこまで何をしてくれるサービスなの?」という疑問を持たれている方のために、簡単に説明します。
介護タクシーとは
ヘルパーの資格を持ったドライバーが、乗客(障害者高齢者)の望む外出と体験を叶えるために、ピンポイントで目的地にお運びするサービス
一般タクシーとの大きな違いは車いすやストレッチャーがそのまま入る福祉専用車両で、ドライバーが身体介助も行うというところです。
車椅子ユーザー本人は快適に目的地にたどりつけますし、付き添いご家族は運転と身体介助の苦労に悩まされることなく外出を一緒に楽しめます。
転院・通院送迎・お買い物付き添い・貸切観光など、介護保険を絡めない外出にはすべてお応えできます。
介護タクシーめぐりの強み・特徴
弊社の沖縄観光ドライブに対する心構えは、お客様の旅(沖縄旅行)に懸ける思いに全力で応えるというものです。
たとえば「年齢と体力を考えれば今回の旅が最期になるかもしれない…。人生の思い出に美しい海や照りつける陽射しのなかで時間に追われずゆっくり過ごしてみたい」というお客様をお運びしたり…
たとえば障害者事業を手がける電動車いす社長から「沖縄の海で泳いでみたい!元スタッフが沖縄で働いているので激励したい」という依頼には、フルオーダー観光プランで応えました。
格安航空会社の往来便数が増えたことで、手軽に南国気分を味わえる沖縄となりましたが、それは健常者に限った話です。
車いすが入れるか、接客スタッフに嫌な顔をされないか、サービスを断られるんじゃないか、など…障害者本人とご家族は不便な生活が日常茶飯事です。
日頃抱えている不安や葛藤を、ゆるくてやさしい沖縄観光で吹き飛ばしてください。1度きりの人生、後悔がないように全力で楽しみましょう!
県外からのストレッチャー搬送・那覇空港からホテルまでの送迎にも対応しております。お気軽にお問合せください。