介護タクシーコラム
コロナに負けるな!福祉限定輸送協会の定例研修会
新型コロナウイルス感染拡大も落ち着き始め、東京が追加されたGoToトラベルキャンペーン第2弾がスタートした2020年10月。東京都台東区で一般社団法人福祉輸送限定協会の定例研修会が開催されました。今回、初めて介護タクシー案内所として参加させていただきました。
徹底した感染防止対策
久しぶりの開催で50名近くの介護タクシー事業者が集まりました。当然気になるのは密状態になること。日頃から感染対策に気を配っている介護タクシー事業者の研修会だけあって対策は万全。受付で検温と手指の消毒、参加者氏名の記録を行い、座席は間隔をあけて着席します。
会員事業者には受付で消毒液(次亜塩素酸水)が配布されていました。こちらの消毒液は会員事業者を対象に、今後無償で提供されるそうです。
命を懸けて走り続ける(関澤会長)
研修会の冒頭、関澤会長より挨拶がありました。昨年病気で入院されていて、体力的にも厳しい上にこのコロナ禍での研修会開催、並々ならぬ決意でこの場に立たれているという雰囲気が伝わってきます。挨拶では、コロナに負けず、命を懸けて走り続ける。と、出席者に向かって宣言していました。
続いて関連事業者の紹介がありました。介護タクシー案内所についても、コロナ支援で厚労省に対して行っている署名活動とともに紹介いただき、サイトの宣伝をさせていただきました。多くの事業者に掲載いただくことで、より便利な情報サイトになれるよう頑張ります。
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正しい知識でコロナ対策を徹底する
研修会のメインはコロナ対策。介護タクシーを利用する私たちにとっても、事業者がどんな対策をしているのか気になるところです。関澤会長より運転席の間仕切り方法からアルコール消毒液の濃度や消毒の方法、車内の換気方法、紫外線照射の効果など、時間をかけた細かい講義がありました。
また、万が一事業者に感染の疑いがあった場合、どのように対応すべきかについても説明がありました。病院や介護施設、障がい者施設が主な移送先となる介護タクシーにとって、利用客のためにも自身の健康管理は重要になってきます。
身振り手振りを交えた熱心な講義
コロナ対策のほか、予約事業者に代わって利用客の対応をする「代行」の事業者間ルールについて、来年延期開催される東京2020パラリンピック対応についてなど、多くの情報共有がありました。関澤会長は、参加者へマイクを回して意見を聞くなど、会場全体を巻き込んで身振り手振りを交えたアクションで最後まで熱心に講義を行っていました。
コロナ対策からパラリンピックまで。関澤会長の講義には、介護タクシーは公共交通機関であるという意志が根底にありました。公共交通機関としての自覚を持つと当時に、国や行政にもっと認知してもらい、利用者のための体制・制度を作ってほしい。という強いメッセージを感じました。
介護タクシーは新型コロナウイルス感染対策を十分にとっていることをあらためて確認できた研修会でした。現在、第3波がやって来て外出に不安を抱えている方も多いと思います。必要な外出には、安心して利用できる介護タクシーをお勧めしたいです。