介護タクシーコラム
もしも突然リフトが止まったら…緊急回避の研修会に参加
8月の終わり、介護タクシーアイラス東京中央グループ(板橋・中野・練馬・豊島・杉並エリア)の事業者が福祉車両の緊急回避について、実地研修を行いました。どのような研修なのか興味があったので、お願いして参加してきました。
突然電動リフトが止まる!?そんな時は…
介護タクシー車両の1BOXタイプで最も台数が多いのが、トヨタハイエース(またはレジアスエース)です。私たちもよく目にする車両ですよね。車いすやストレッチャーに乗ったままバックドアから電動リフトで乗降できる、便利な乗り物です。ちなみにその次に多いのは、ニッサンのキャラバン(NV350)です。
もしもの時に備えて…
電動リフトが突然動かなくなった…という状況を想定した緊急回避方法をケアドライバーが実際にやってみる、というのが今回の研修内容です。確かに私たちが乗車している時にリフトが動かなくなったら大変です。
福祉車両のプロが講師を担当
研修会に講師として協力してくださったのが、池袋にある豊興自動車さんです。福祉車両の利用やメンテナンスに関する事業を行っている(一社)日本福祉車輛協会の認定工場でもある豊興自動車には、協会認定のインストラクターが在籍しています。今回の研修は豊興自動車さんの整備工場で行いました。
実際の車両で分かりやすく説明
研修では実際の車両を使って、講師が緊急回避の方法を説明します。リフトが止まっても動かす方法がちゃんとあるんですね。リフトのほかに、スライドドアのステップが戻らなくなった時の回避方法についても講義がありました。どちらもやり方を覚えておけば安心です。
ケアドライバーが実際にやってみる
講義が終わると、次は実践です。参加したケアドライバーが実際に緊急回避を行います。講師に教えてもらった手順を復習しながら、いつ起こるか分からないリフトの故障に備えて、参加者全員が真剣に取り組んでいました。
大切なのは日常の点検とメンテナンス
車いすの固定装置やワイヤーをちゃんと点検・清掃していないと、故障の原因になります。また、リフトモーターの作動油の汚れも動作不良の原因になるそうです。お客様へ安心・安全な移送を提供するためには、しっかりとした点検整備が必須ですね。
その他ノアやヴォクシーなど、スロープタイプの車両の取り扱いで注意すべき点についても説明がありました。講義と実践をあわせて1時間程度でしたが、とても内容が濃い研修会でした。
研修会のテーマが安全運行に係る大事な部分だったので、参加者のみなさんがとても熱心に勉強されていたのが印象的でした。高齢者や障がい者、身体の不自由な方を移送する介護タクシーにとって、何よりも大切なのは安全です。みなさんのプロ意識の高さにあらためて感心しました。
アイラス東京中央グループでは、新規開業者を募集しています。介護タクシー事業に興味のある方はアイラス開業サポートサイトをご覧ください。