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ドライバーインタビュー

介護タクシーそら 黒木さん

神奈川県 横浜市

介護タクシーそらの代表、黒木さん

待ち合わせ場所に向かう途中、渋滞にはまって大遅刻をしてしまった私を迎えてくれたのは、秋の陽射しに輝く白いキャラバンでした。本日のインタビューのお相手は神奈川県横浜市の介護タクシーそら、代表の黒木さんです。

介護タクシー利用者の立場で感じたサービスの大きな差

小柴漁港で撮影した介護タクシーそらの車両

お待たせしてすみません…黒木さんとは何度かお会いしていますが、あらためまして開業の経緯から教えていただけますか?

母の介護を通じて介護タクシーの存在を知りました。そこで移動の大変さを知ると同時に、同じ介護タクシーでも利用料金や運転、介助の技術などサービスの内容に大きな差があることが分かりました。

長年カーコーティングの仕事をしてきたので、車に目が行ってしまうのですが、車のボディの美しさも事業者によって全然違いました。細かいことかもしれませんが、こういうところがお客様を迎え入れる姿勢に現れるものだと私は思うんです。

キャラバンの車内
整理整頓された車内
プラズマクラスター
プラズマクラスター空気清浄機

サービスの差を感じて、自分で始めてみようと思われたのですね。

はい。地元横浜で人の役に立つ仕事をしたい、お客様を家族のように温かくお迎えする安心のサービスを提供したい。そう思って介護タクシーを開業することを決めました。

プロとして高い搬送技術を身に着けている

電動リフトを操作する介護タクシーそらの黒木さん

介護タクシーそらのセールスポイントを教えてください。

一番大きなポイントは安心してご利用いただけることです。安全に細心の注意を払い、常に礼儀正しく、ご予約もできる限り断らない。外出の不安・不快をなくすことを最優先に営業しているところです。

また横浜市消防局より患者等搬送事業者(民間救急)の認定を受けているので、プロとしてレベルの高い搬送技術を身に着けているところもセールスポイントです。

移動の不安・不快をなくすことが当たり前のサービス

コロナ対策のビニールシートとプラズマクラスター

利用者はどのような方が多いのでしょうか?

通院、入退院、一時帰宅、救急外来からの帰りなどですね。車いすのお客様で横浜市内の移送が中心です。最近はストレッチャーの方も増えて、比較的医療依存度の高い方をお運びすることも多くなりました。

距離が短くても注意が必要なケースが多そうですね。ちなみに利用者に便利で快適に使っていただけるように何か工夫はされていますか?

移動の不安・不快をなくすこと。そのために何をすればよいのかを常に考えています。車両や機材の清掃、臭い、温度、湿度など、細かいところに気を配りながら車内環境を整えています。最近はコロナ対策でビニールシートや消毒、換気用のバイザー設置などにも気を配っています。

空調バイザー
車内空気を循環させるバイザー
車内から見た空調バイザー
コンパクトで視界を妨げない

ここまで徹底しているとお客様も快適に利用できますよね。

いや、誰にとっても快適なサービスというのはとても難しいんです。私はお客様の不安・不快をなくすことを第一に、相手によって特別なことをするのではなく、それが当たり前のサービスであるように心がけています。

運転に関しても、どんな時でもうたた寝ができるくらい優しい運転を心がけ、予約を受ける時もお客様が本当に希望されていることは何か、どうすれば希望にお応えできるのかを考えて対応しています。例えば「○時に来てほしい」とおっしゃるお客様の話をよく聞くと、「○時に✕✕に到着したい」ということだったりします。きちんとニーズを聞き出すことで予約を断らずに、時間調整ができることも多いのです。

負担の少ない適切な環境づくりをする

車内温湿度モニター

なるほど、「不快をなくす」は正解だと思います。人によって快適に感じる環境って違いますよね。ある人にとっては快適でも別の人には不快だったりしますから。あと車内温度にも気を配っていますよね?

はい。車内の3か所に温湿度計を設置して温度・湿度を管理しています。乗車いただく場所によって差が生じてしまうので、運転席のタブレットで温度・湿度をモニタリングしています。車内レイアウト、設備にも気を配り不快のない移動時間を提供できるよう心がけています。

ストレッチャーに設置されている温度計

ストレッチャーにも温度計を設置

「笑顔」と「ありがとう」で人を幸せに

介護タクシーそらの利用を検討している方へメッセージをお願いします。

介護経験のある立場からお客様の目線と、介護タクシー・民間救急という、搬送のプロの目線。両方の視点から最適な方法をご提案いたします。謙虚な姿勢を忘れずに「利用してよかった」「また利用したい」と思っていただけるよう、最善を尽くします。

移動の不安・不快をなくしたい。その思いを大切にお手伝いいたします。外出をあきらめないで、お近くでも長距離でもお気軽にご相談ください。

介護タクシーそら車両全景

万全の状態でお迎えに上がります

今日はどうも有難うございました。最後に黒木さんの好きな言葉を教えてください。

笑顔、ありがとう、挑戦、変化、臨機応変です。「笑顔」と「ありがとう」は言った方も聞いた方も、どちらも幸せな気持ちになれるので好きです。自分が大切にしていることでもあります。「挑戦」「変化」「臨機応変」は介護タクシーの仕事をするうえで、自分に課したスローガンです。お客様のために常に最善を考える。そうあり続けたいと思っています。


背が高くてスーツが似合いそうな品の良さがある黒木さん。礼儀正しく丁寧な言葉遣いの中に温かい優しさのある方でした。しっかりと目標を持って前に進んでいる人は、話し方も表情も活き活きとしています。黒木さんのチャレンジ精神、自分も見習いたいです。

介護タクシーそら 黒木さん

介護タクシーそら

代表 黒木 祐治
1963年神奈川県生まれ。車両コーティングの技術者として全国のカーショップを指導。業界大手の管理職を経て2019年2月に介護タクシーそらを開業。「指導できるレベルの技術や知識を3年で身に付ける」という目標を掲げ、仕事に邁進している。好きなことはスポーツ、旅行、食べること、人に喜んでもらうこと。

介護タクシーそら 情報ページ