ドライバーインタビュー
介護タクシーフリージア 谷口さん
久しぶりの大阪出張。かねてよりお会いしたかった介護タクシーフリージア(株式会社ケア・フリージア)代表の谷口さんにインタビューさせていただきました!
一般社団法人近畿ケア輸送協会の事務局長と、一般社団法人日本福祉医療輸送機構JWMTO(ジェウント)の副理事長を兼務する谷口さんに、介護タクシー事業者として日頃から心がけていることや、業界全体のことについてお話しいただきました。
公設救急(消防救急車)の適正利用に貢献したい
谷口さんは介護タクシーを始められる前は消防局員だったとお聞きしていますが、消防局時代から開業をお考えだったのでしょうか?
現場で救急車の利用が増えてきている現状を見て、介護タクシーや民間救急(患者等搬送事業者)が救急車の適正利用に貢献できるのではないかと思っていました。その他に開業のきっかけは2つあって、ひとつは母親が介護タクシーのお世話になっていたこと、もうひとつは京都や奈良の観光案内をしたいと思ったことですね。
ユニバーサルツーリズムについても考えていたのですね。
学生時代に京都学生ガイドクラブという団体に所属していて、京都・奈良の観光バスガイドをやっていました。その時に車いすの方の介助も担当していたんです。介護タクシーはお客様に喜んでいただいたうえに、お金をいただける仕事。母親が利用していた介護タクシーのドライバーさんがとても親切な方だったので、自分もこういう仕事がしたいと思って始めました。
迅速・確実な配車と事業者間の連携
介護タクシーフリージアのセールスポイントを教えてください。
一番のポイントは迅速・確実な配車です。予約はできる限りご希望に合わせてお断りすることの無いように努めています。また当社が加盟する一般社団法人近畿ケア輸送協会は大阪・兵庫で約60事業者が参加している団体なので、大阪府内で50台以上の配車体制が整っています。
あともう一つのセールスポイントは「お値段以上」のサービスを提供しているところですね。どこかのインテリアショップのキャッチコピーに似ていますが(笑)
「お値段以上」はウレシイですね。お客様はどのような方が多いのでしょうか?
通院と入退院・転院、障がい児の通学支援です。障がい児の通学支援は教育委員会との業務委託で登下校の送迎を担当しています。通学と通院の時間帯が異なるので、効率よく営業できています。あと本来であれば観光や旅行の利用も多いはずなのですが、コロナの影響もあって今は少ないですね…。
お客様の笑顔とスタッフのやる気
お客様に便利で快適に使っていただけるように工夫されていることはありますか?
先ほどお話しした迅速・確実な配車と、もう一つは「笑顔での接遇」ですね。お客様の気持ちに寄り添って笑顔にすることができる人、お客様に優しく接することができるスタッフを育てることが大切だと思っています。
事前のヒアリングシートにも「お客様の笑顔」が好き、と書かれていますよね。優しく接することってすごく大事だと思います。
以前スタッフがお客様に気に入られすぎて、追っかけられて大変だったことがあります(苦笑)…。現在、車両台数5台・6名体制で営業していますが、現場で働くスタッフのやる気でお客様が笑顔になることが一番うれしいですね。
お客様・社員・会社の「三方良し」を目指して
介護タクシーフリージアの利用を検討されている方へひとことお願いします。
当社は安心料金・安全運行をモットーに、豊中市を中心に大阪府内全域で営業しています。介護と患者搬送の資格を持ったドライバーが皆様の足となりますので、ぜひご利用ください!
有難うございました。最後に谷口さんの好きな言葉を教えてください。
「三方良し」「自他満足」「みんな違ってみんないい」の3つです。三方良しの三方は、お客様・スタッフ・会社を指しています。自他満足は自分だけが満足するのではなく、相手も満足させることが大切という思いで作った言葉です。
「みんな違ってみんないい」は、障がい者の送迎を担当していると気持ちが通じてくるのが分かるようになって、いい言葉だなと思うようになりました。これからも皆様を笑顔にできるサービスを心がけていきたいです。
今回はインタビューの他に救急車の適正利用や福祉医療輸送の課題など、いろいろなお話しを聞かせていただき、とても勉強になりました。谷口さんは物腰が柔らかく、お客様だけでなく社員のみなさんにも温かく接しているのが印象的でした。