ドライバーインタビュー
あすみ搬送 小島さん

千葉市内のとある貸しスタジオで、あすみ搬送の代表ケアドライバー、小島さんにインタビューしてきました。あすみ搬送は開業当初より介護タクシー案内所に掲載いただいていて、最近は予約アプリ「よぶぞー」の指名予約ボタンも設置している介護タクシーです。なぜ貸しスタジオなのか?その理由は後ほど…。
目 次
これからの社会は高齢者のサポートがもっと必要になる

小島さんは開業前から案内所へお問い合わせいただき、すごく入念に準備されていたという印象があるのですが、介護タクシー開業を目指すきっかけはどんなことだったのでしょうか?
前職は海外勤務経験もあるエンジニア職だったのですが、親戚が認知症になったり、両親が高齢になったりして、通院の付き添いが必要になったとき、サラリーマンの仕事では対応が難しいだろうな…と感じていました。それと同時に、自分と同じような境遇に立たされている人はきっとたくさんいる。そういう人たち、要介護者や介護家族のサポートがこれから絶対必要になると思い、いろいろと調べ始めたのがきっかけです。

小島さんと取材会場(せっかくなので1枚)
それで介護タクシーという仕事を見つけたということですね。
はい。必要な資格の勉強をして、どこにも頼らず自分で開業しました。介護タクシー案内所もインターネットでよく見るサイトだったので、ここに掲載すれば集客できるかも…と思い、すぐに連絡しました。いろいろ調べていくうちに、患者等搬送事業者という認定制度があることを知り、開業前に患者等搬送乗務員の適任証を取得して、開業3か月後に患者等搬送事業者の認定を受けました。
安全安心を車両・器材から

かなりしっかり調べられたのですね!驚きです。では、あすみ搬送のセールスポイントを教えていただけますか?
当たり前のことですが、安心安全を第一に車両と器材を選定しています。現在運行しているノアは2022年に国土交通省と自動車事故対策機構NASVA(ナスバ)が評価する自動車アセスメントの再高評価「ファイブスター大賞」を獲得した車両です。また、使用しているチルトリクライニング車いすはトヨタの純正品で、走行時の安全性に優れています。

トヨタ純正のチルトリクライニング車いす
トヨタのロゴマークがついている車いす、実物を見るのは初めてです!作りもすごくしっかししてますよね。
この車いす、お客様にも好評なんです。あと他にセールスポイントといえば…お客様のニーズを汲み取る接客応対ですかね。前職でタイに勤務していた時代に、現地スタッフ・取引先との関係構築で苦労した経験や、開業前に約1年間勤務したタクシードライバーとしての経験が、いまの接客に活かされています。
予約アプリの利用者が全体の2割程度
あすみ搬送を利用するお客様はどのような方が多いですか?
通院や施設からの一時帰宅ですね。ご存知の通り開業と同時に介護タクシー案内所へ登録していますが、月に5・6件程度、案内所を見た方からの依頼があります。あとは、開業して間もなく複数の予約アプリ・サービスに登録したので、アプリを経由したお客様の利用もあります。

広々としたスペースでインタビュー
予約アプリなどのサービスは、実際どのくらいの集客効果があるのでしょうか?
そうですね…波はありますが、全体の2割程度がアプリ経由の予約です。電話予約のお客様は、中規模・大規模病院へ月1・2回の通院利用が多いのに対して、予約アプリ経由のお客様は、ご自宅や入居施設から近くの病院への通院利用が多いです。
話しやすく、お客様から好かれるタイプ

お客様に便利で快適に使っていただけるように工夫していることはありますか?
きちんと挨拶をする。車内を清潔にする。しっかりと目配りをして必要なサポートを的確に行うことですね。当然のことのようですが、意外に褒められることが多いんです。接客応対についてもこちらから一方的に話しかけるのではなく、相手の様子をうかがいながら話しやすい雰囲気を作っています。
なんとなくわかります。小島さんの雰囲気は静かでおとなしい感じですが、話しにくい雰囲気ではないですね。いい意味でオーラがない(笑)
ホントそうなんです(笑)だからなのか、お客様に可愛がっていただくことも多く、いろんなものをいただくんです。手作りのパンやジャム、お弁当など…今年のお正月は、何十年ぶりかでお年玉をいただきました。とても良くしていただいていて、すごく有難いのですが、いつも恐縮しています…。

どんな質問にも真剣に答えてくれる小島さん
予約アプリがつないだお客様との出会い
きっと小島さんは、お客様に可愛がられるタイプなのでしょうね。そんな雰囲気があります。まだ開業して1年ですが、小島さんだったらお客様とのエピソードもたくさんありそうですね。
その通り。あるんですよ(笑)印象に残っているエピソードをお話しますね。ある日突然、予約アプリ経由で兵庫県のお客様から指名予約が入ってきたのですが、千葉市内の施設に入居されているお母様のお見舞いに行きたいという方からのご依頼でした。その後も何度かご利用いただいたのですが、地元で営業しているだけでは決して会うことのないお客様と出会えるのも、予約アプリの効果なんだなぁと実感する出来事でした。
さて、急に話を変えますが、小島さんの趣味とか好きな事ってなんでしょうか?
ビリヤードです。短時間で楽しめるので、いまの仕事に向いてますね。あとは最近、リピーターのお客様のご家族に誘われて、テニスを一緒にやってます(笑)学生時代にサークルでやっていたのですが、再び沼にハマりそうです。
安心して住める世の中の役に立ちたい

お客様とテニス…ってどれだけ仲良しなんですか!?お付き合いじゃなくてホントにご自身がハマりそうなのが小島さんらしいですね(笑)では、最後にあすみ搬送の利用を検討されている方へひとことお願いします。
月並みではありますが、丁寧な接客応対を心がけていますので、ぜひお声がけください。
いやぁ…シンプルですね(笑)あとひとつ、このタイミングで聞くのもなんですが、あすみ搬送の「あすみ」にはどういう意味があるのでしょうか?
これは誰かの名前とかではなくて「安心して住める」を略した「安住(あすみ)」から付けた屋号です。最初にお話した通り、これからは高齢者のサポートがもっと必要になる。だから地域のみなさんが安心して住めるように、この仕事を通じて少しでも世の中の役に立ちたい、そう思って名付けました。
最後にすごくいいお話!今日はどうもありがとうございました。
今回はかなり長時間のインタビューでした。というのも予約アプリ「よぶぞー」の登録ドライバーインタビューとの2本立てだったからです。取材場所はよぶぞーの有松さんに手配してもらいました。その結果、なぜかダンス練習用の貸しスタジオに…なかなか貴重な経験をさせてもらいました。