介護タクシーコラム
介護タクシーめぐり的 沖縄観光のススメvol.2☆やんばる北部・南エリア編☆
前回ご紹介したやんばる北部・北エリアは大自然とゆったりと流れる時間が魅力でしたが、南エリアはテーマパークに工場、レストラン、そしてリトルアメリカが混在する場所です。
今回も介護タクシーめぐりのバリアフリー視点を基本に、ここでしか味わえない沖縄体験をご紹介していきます。
欧米と琉球の文化をちゃんぷるー(混ぜこぜ)にして、OKINAWAスタイルを確立しているエンタメスポットTOP5をぜひ沖縄観光の参考にしてください。
名護市「オリオンハッピーパーク工場」
沖縄の地ビール「オリオン」の名前の由来は、沖縄を統治していた米軍最高司令官の象徴が3つ星であったことや、オリオン座から着想を得た庶民のアイディアが採用されたことにあると言われています。
介護タクシーめぐり的オリオンハッピーパーク工場の見どころは、ビール原料の麦芽粉砕から出荷に至る製造過程を、車いすユーザーも一緒に無料で見学できるバリアフリー目線です。
車椅子ユーザーのオリオンハッピーパーク工場見学・詳細確認はお電話がおすすめ!詳しくは下記のオリオンビール公式サイトをご覧ください。
ビール工場見学&出来たて試飲が楽しい。オリオンハッピーパーク
ハッピーパーク工場はエレベーター設備、手すり付きオストメイトトイレ完備で、沖縄県内外から見学に訪れた障がい者を温かく迎えてくれます。
見学終了後には、出来立ての新鮮生ビールが2杯も頂ける、ビール腹男性も驚きの太っ腹企画でオリオンビールファンを魅了しています。
参考までに、取材したこちらの記事もご覧ください。
新鮮オリオンビールを飲み干せ!ハッピーパーク工場見学はもちろんバリアフリーだった(介護タクシーめぐりHP)
名護市「ネオパークオキナワ」
介護タクシーめぐり的ネオパークオキナワのおすすめポイントは、動物と人間の垣根を取っ払った斬新すぎるゼロ距離感と、車いすごと乗車できる軽便鉄道での園内周遊です。
園内最初のポイントフラミンゴの湖に足を踏み入れた瞬間、歩道を平気で歩くアフリカトキコウの勇ましさと図々しさ?に度肝を抜かれます。
プロカメラマンの足元にも及ばない撮影スキルの私でも、至近距離1メートル以内に近づけるメリットを活かしながら愛くるしい表情を切り撮ることができました。
園内1.2km周遊している軽便鉄道は、かつて沖縄を走っていた機関車を実物4分の3スケールで再現しています。大正11年に糸満市~那覇市~嘉手納町区間で生活物資と人の輸送を行っていた当時の雰囲気が感じられる軽便鉄道は、ネオパークオキナワの魅力のひとつです。
機関車最後列には、スタンダード車いすユーザーなら最大2名、大型電動車いすユーザーなら1名乗車が可能な専用席が設けられているので、付添い者と一緒に動植物の鑑賞を楽しめます。
動植物たちとの共生・共存を願う、ネオパークオキナワのゼロ距離コンセプトを、ぜひ体感してください。
恩納村「万座毛」
介護タクシーめぐり的万座毛おすすめポイントは、象の鼻付近での記念撮影と、五感で感じる断崖絶壁の壮大な景色です。
18世紀前半、時の琉球王朝・尚敬王(しょうけいおう)がこの地を訪れたときに万人が座するに値する毛(原っぱ)と称賛したことが名称の由来となっています。
2020年10月2日に万座毛周辺活性化施設としてリニューアルオープンした万座毛は、車いすユーザーに快適な観光地へと生まれ変わりました。
大型電動車いすの転回も楽に行える手すり付きトイレと、人工肛門保有者のためのオストメイト完備は、沖縄観光に訪れる障がい者と介助者に大きな安心を提供してくれます。
象の鼻を思わせる隆起した琉球石灰岩は、長年の月日による雨水と打ち寄せる波によって浸食され、人々を魅了する絶景となって静かに佇んでいます。
万座毛の遊歩道は大人1名と車いすユーザーがすれ違うには際どい道幅ですが、スロープ道の左側から見る20m下の海に吸い込まれそうな絶景も見どころです。
恩納村「シーサイドドライブイン」
1967年に沖縄初のドライブインレストランとしてOPENしたシーサイドドライブインは、車やバイクの免許を取得した沖縄県民が必ず1度は立ち寄る、海沿いに面した人気レストランです。
介護タクシーめぐり的おすすめポイントは、西海岸を眺めながら頂くシーサイドスープと、レストラン経営者のバリアフリー魂が表現された広々店内と手すり付き車いすトイレです。
このスープを飲むためだけに50km先の遠方から車で駆け付けるファンもいるほどに、優しくて心が温まる味わいが人々を惹きつけてやみません。
スープ以外にもソーキの中華味噌煮やチャップステーキ、リブステーキ、とんかつ定食など、和食・洋食・中華メニューが充実。個人的にはソーキの中華味噌煮がおすすめです。
障がい者団体の外出レクリエーションなどにも対応できる広々とした店内は、車いすユーザーが食事をしやすいテーブル席と幅広い通路が確保されていて安心です。
また店舗入口のスロープに加え、手すり付き車いすトイレも完備されているので、段差とトイレ事情で外出が億劫になりがちな障がい者もストレスなく食事を楽しめることでしょう。
50年以上も愛され続けている沖縄のドライブインレストランの雰囲気を、ぜひ体感してみてください。
金武町「新開地」
町域のおよそ60%をキャンプハンセン米軍基地が占めている金武町(きんちょう)は、米兵・軍属向けの飲食店やサービスで戦後復興を遂げた町でもあり、私の生まれ故郷です。
介護タクシーめぐり的おすすめ体験は、アメリカナイズされた新開地エリアの散策と沖縄観光フードで大人気のタコライスを、キングタコス(通称キンタコ)本店で頂くことです。
新開地エリアはその異国情緒漂う空気感が魅力の1つで、大物アーティストのミュージックビデオ撮影や映画ロケ地、タレントの写真集の撮影地でも活用されています。
タコライスを食べていない金武町民は存在しないと断言できるほどに、町民のソウルフードとして愛され続け、現在も県内外の観光客に親しまれ続けています。
ほんの少しだけ新開地を遊び歩いた私が、血気盛んな米軍兵で活気づいていた時代と静けさに悩む事業者の現在をお伝えできますので、観光ドライブのご予約をお待ちしています(笑)
まとめ
沖縄固有の自然を活かした体験型サービスや、アメリカとの共存から生まれた食や文化が色濃く反映された場所が、やんばる北部・南エリアの魅力です。
自然を楽しみ、人とふれあいながら沖縄観光をめいっぱい楽しんでくださいね。
介護タクシーめぐり的 沖縄観光のススメvol.3☆本島・中部編☆ を読む