介護タクシーコラム

千葉県松戸市を中心に介護タクシーを営んでおります、介護TAXI TAKAYAの髙谷弘和です。この度、皆様の移動を支える「足」となる介護タクシー車両と機材を一新いたしました。新しい車両に込めた思い、こだわりをお伝えしたく、コラムを投稿しました。よろしければお付き合いください。

目指したのは「85点」。完璧ではないが、最良の移動空間

約1年ほど前から構想と準備を重ね、メーカー既成の福祉車両ではない、完全オリジナルの介護タクシー車両を製作いたしました。正直に申し上げますと、この世に完璧な介護車両は存在しません。年齢や体型、お身体の状況がそれぞれに異なるお客様。多様な移送器材、そして病院や施設の環境、道路状況。さらには車内に積載する機材スペースなど、すべてを完全に満たせる車両を作ることは不可能です。

しかし私は、賛否両論があり、平均点ではあるものの「85点レベルの車両」を目指し、ハイエースとミニバンの良い点を取り入れ、独自の車両を完成させました。

安全性と快適性を追求した「日産キャラバン福祉仕様特装車」

今回導入したのは、日産キャラバン（標準ルーフ・ロングボディー）を福祉仕様に特装改造した車両です。車内消毒はもちろんのこと、皆様に安心して快適にご利用いただくための工夫を凝らしています。特にこだわったのは、以下の点です。

後付けリフトと乗降階段の設置

キャラバンを福祉車両8ナンバー仕様に改装し、車いすの方がスムーズに乗り降りできるよう、後付けリフトを設置、歩行の方向けに車内格納が可能な乗降補助ステップを設置しました。

1.5インチ（約4cm）ローダウンと減衰調整式サスペンション

片麻痺のある方でも楽に乗降できるよう、車高を約4cm下げ、乗り心地を追求し、減衰調整式（硬さ/柔らかさが調整できるタイプ）のサスペンションに交換しました。これにより、高さ制限2.1m以下も通行可能で、タワーパーキングへの入庫も問題ありません。

「開閉型リフト」とリアハッチドアの嵩上げ

重量のある電動式車椅子にも対応し、利用者が乗った状態で荷物を載せられる開閉型リフトを採用。リフト使用時の頭上の圧迫感を減らすため、リヤハッチドアが15cm高くなるよう嵩上げ加工を施しています。

静かで力強いディーゼルターボエンジン

ディーゼルターボエンジンと7速ATを搭載しながらも、車内の騒音はしっかり抑えられており、ガソリン車と同等の静かさを保っています。

自由度の高い車内空間

車内に手すりを設置して、進行方向へアクセスしやすいように改造しています。また、多種多様な車いすのご利用を想定し、乗車位置をフリーに変更できる車いす固定装置を採用しました。両側スライドドアは、狭い場所でも左右どちらからでも車内にアクセスできる利便性を提供します。

快適な移動を支える車内装備

介護TAXI TAKAYAの新型車両は、季節を問わず、長時間の移動でも快適に過ごしていただけるように、車内装備にも気を配っています。

充実の車内装備

多様なニーズに応える機材とサービス

乗車定員は6名で、料金は一般タクシーの大型料金と同じです。車いすまたはリクライニング車いすの場合は、付き添いの方4名と車椅子1台で合計5名様までご乗車いただけます。ストレッチャーの場合は、付き添いの方2名とストレッチャー1台で合計3名様まで対応可能です。

取り扱い機材

お客様の移動の「困った」を解決したい

介護TAXI TAKAYAのおもな業務は、要介護者様、要支援者様、障害者様の通院介助や転院対応ですが、冠婚葬祭などのお出かけにも対応いたします。早朝の通院や外出で、他の介護タクシーが予約受付時間外だったり、悪天候で予約ができない場合でも、状況が許す限り対応いたします。

深夜対応や、病院・介護施設からの急な当日対応についても、できる限り対応しております。なお当事業所は、行政の生活保護移送案件に伴う事前見積り業務には対応しておりませんのでご留意ください。介護TAXI TAKAYAは、これからも安全・快適な移動を第一に考え、地域社会に貢献してまいります。ご不明な点やご予約などございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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